蝉の声に、降る日差し。すがすがしいけど、ちょっと暑すぎる。


そう思って、僕が手招きをすると、やっと爽やかな風が来てくれた。


これで、最高の夏の日。


見上げると、入道雲が僕を待っていたように立ち上がって、


それは地平線のさらに奥の、


地球のどこまででも続いているようだった。


僕は、その中から、いちばん白くて甘そうなヤツをつまんで、


ちょこっとだけちぎって口へ放り込んだ。



 「うん。今日もスウィート。」