"外はいつでも眩しくて
どうせ出ても掻き消される"
そんな弱音が聞こえてきたから
通りすがりが叫んで言った
"いつも最悪を考えてるなら
それ以上の恐怖はないさ"

そっと闇から出てくる 眩しくはない
"眩しくないのは暗闇にその光があったから
あの太陽みたいにまぶしいその瞳が"

"ひとつだけ とても眩しい・・・・・・あなたが"
去り際聞いたその一言に
通りすがりは照れ笑いをして
すっと姿を消した
泣いて腫れた太陽をこすって
立ち上がって歩き出す
そしてどっかの弱虫の横を
きっとまもなく 通りすがり