同じ表情は一度だけ

それなら僕は
君が帰ってくるまで
最高の笑顔を取っておこう
いつか君の前で咲かせてあげよう

そう思っただけで
僕の最後の泣き顔は
鏡から掻き消えた

―――思わず笑顔を使いそうになってしまった