乾いた砂と落ちた若葉の隙間を通って
君に向かって吹いた風が
僕の手のひらに

夏の夜、賑わう公園、
空を白く染める花火の下。
もう逃さないように
指を絡めて閉じ込めた


今はまだ僕の右手に
君の左手と空回る風

やがて失い、また吹き抜けて
僕の頬を撫でる君からの癒し風