僕のように弱く小さい月
ずっと後ろを追いかけていて
ずっと背中を照らしていた

明るい部屋には独りだけ
捻れた心の残り者
『小さな月がまた僕を照らすだろう』
夜空を見上げる

月は
僕の目に映る何よりも―――
何よりも大きかった