32度の熱気を掻き分けて
風鈴の短冊にぶつかる
夏の音を奏でた風は
そのまま硝子の中へ
閉じ込められる 閉じ込められる

縁日の賑わいを掻き分けて
見慣れた玄関にぶつかる
探し回って疲れた僕は
そのまま夢の中へ
閉じ込められる 閉じ込められる

嗚呼 未だ 君は いない