雨宿りしてる僕らの 濡れた髪を乾かすこの風
小さい粒が砂に飛んで 黒く染み渡ってゆく
強い風に瞼をつむって 雨粒が2人に飛び散る
瞳を開けて前を見れば 1つの「虹行きバス」

音なんてない ただ明るいだけなのに
雲を 雨を 光で切り裂いて

ほら
霧雨の中 バスが行くよ
何もかも乗せて
右手に持ったままの赤い傘 投げ捨てて
この白の向こう側へ


知らない道に出たとき 思わず窓を開いた
さっきまでの鬱陶しい雨が 心地よく降り込んだ

大きなカーブ 揺れて君に触れた
窓の外に 無数の霧 咲いて

ほら
霧雨の中 バスが行くよ
何もかも乗せて
右手に持ったままの赤い傘 投げ捨てて
この白の向こう側へ


僕らの世界 今は白く閉ざされているけど
必ずこれから 鮮やかに色づいて


霧雨の中 僕ら行くよ
あのバスを降りて
2人で握りしめた青い傘 投げ捨てて
あの虹の向こう側へ
雨が2人を迎えてくれた