缶コーヒーの湯気が
時計の文字盤を曇らせる
布でそれを拭おうにも
もともと時間なんか見てもいなかった
見れなかった

自分の周りにヒトなんていなくて
自分の今に関係なんて無くて
自分の未来なんて―――

そう思った瞬間
ひとつ森が消えた