空なんてキライと
子供が叫んでた
風船を奪われて
少しベソかいて
誰かに聞いてもらうでもなく
飛び跳ねて
まるで昼につけた電球のようで

少し経って
ヒモを手にしっかり縛って
子供が戻ってきた
水色に映える赤を眺めて
目をキラキラ輝かせて
まるで昼に浮かぶ月のように