深く入り込もうとも
向こうの壁から突き抜ける
全く手応えのない
虚無な空間

綺麗に彩られた部屋の中で
汚れた言葉を飛び交わす
何も中身のない
表面だけの世界

誰も裏側を暴こうとしない
表面の事実を疑う事も無い

壁の上に壁を重ね
嘘の上に嘘を重ね
いつしか真実は見えなくなる
闇の中へと消え失せる
そうしてできる『空白世界』