その赤く染まった手を洗い流すんだ
空から流れ落ちる その青い水で
どうせまた  真っ赤に染まるのだから

何時からだろう
  僕の目に赤しか 映らなくなったのは
ただ一色の世界
  空も、海も、草木も、何もかも――――――――

それは 僕の目でも頭でもなく
僕のこの心が真っ赤だからなのだろう
ただ
世界は赤く見えていても
耳へ入ってくる音は 澄み渡った青

僕の心の中で 赤と青が徐々に溶け合う
ゆっくりでもいい
赤い心の中に 音の青い雫を
一滴ずつ混ぜて 一歩ずつ歩こう