余りにも溶け出しすぎた自分が
この心臓に戻ってくる時
それは爆発にも似て
ふと立ちすくむ独りの廊下

炸裂の刹那
今まで『僕』と呼んでいた塊
淡い虹色を帯びた消失
残る 文字通り灰色の灰