覚束なくて
たどたどしくて
そんなかたちを 愛した僕は
自由の利かない左手で 絵を描いた
いつか見た景色の 絵を描いた

色褪せて
消え失せて
それでも心に 留める僕が
使い古した右手で 唄にする
変わらない景色を 唄にする