あてもなく叫んだ声が
幾度も君を呼んだ声が
その 聞き飽きた声が
僕の喉を焼き 僕の心を裂き
僕から君を 遠ざけてしまう
その掠れた声で 掠れた心で
僕はもう一度だけ
もう一度だけ 君の名を呼ぶ
緩く大気を震わす声が
低く地面を伝わる声が
その 耳馴れない声が
初めて君を 振り向かせてくれる