朝 いつも通り目覚めると
誰一人 いなくなっていた
裸足のまま 外に出ても
誰の声も聞こえなくて

遠くの"誰か"に届くくらいの
大声で叫びつづけて
息が切れるまで走って
駅前の広場に着く
誰ともすれ違わないまま

大画面の砂嵐を見て 不意に悟った――――
これこそが
世界の終わりなのだと