何も見ずに飛び込んだ
黒い空間
不気味な 闇を
無意味な 黒で
さらに染めていた

現実から逃げるために
乗り込んだ者は
黒だけのなかで
いつしか心を癒され
晴れ晴れとして・・・


南の窓には
大きな赤陽
希望をもらった者たちを
傍らに抱きつつ
その列車は
全ての「ヤミ」を吸い込み
自分の中を黒く染めながら
ただ先へと進む

太陽をゆっくり広げながら
動き出す街を切り裂き走る
全ての「ヤミ」を吸い込み
ただ先へと進んでいく