午前1時のホームで 電車待ち
大きな荷物持って  電車待ち
寒く重い暗闇の中で 一人ただ
君の笑顔を思い出す

君に出会ったのは たしか 春
一人だけの帰り道の中に
ただ一人加わってくれた人

それから たしか 時は過ぎ
僕は君にお願いした
君は大きく頷いてくれた
『告白』と言う名のお願いに

午前1時のホームで 電車待ち
大きな荷物持って  電車待ち
寒く重い暗闇の中で 一人ただ
君との日々を思い出す

君が夢を話してくれたのは たしか 冬
今 僕の頭の中を駆け巡る
その時 君が言った言葉

でも あのころの僕はまだ たしか
君との日々に心が一杯で
君の言葉は右から左に抜けてって
ただ その日々に溺れていた

当たり前のように時は過ぎる
刻一刻と迫る 別れの時
決心と覚悟に満ちた ある女と
夢から覚めない ある男の物語
ラストページはすぐそこに

午前1時のホームで 電車待ち
君を追いかけるための 電車待ち
来るはずも無い終電後の 電車待ち
誰も居ない 田舎のホームで 電車待ち
星が瞬く 夜空の下で 電車待ち
大きな荷物を枕にして 電車待ち

君に届く 最終列車
各駅停車の 1両電車
出発時刻は 「あの春の日」
到着時刻は 「君の夢が叶う時」・・・・・

午前1時のホームで 出発の決心
大きな荷物持って  一歩踏み出す
寒く重い暗闇の中で 一人ただ
君へと続く 最終電車に 乗り込んだ――――――