あの日の僕は
青空が見たくて
漂う雲をナイフで切り裂こうとした。

あの日の涙は
線香花火のように
地に落ち、静かに消えた。

あの日の夢は
咲かずに、散った。

咲かずに散った、小さな花。
今度は咲かせるよ。

時間はまだ―――――ある。
そう、ある。
だから
もう一度挑戦してみよう。

今度は奥の手を使って
光り輝く、小さな花を
青空に映える
きれいな花を―――――