誰かに焦がれる気持ちを
誰かに伝えたい それだけで
朝の街を散歩する そんなこと

薄明かりの道は誰もいなくて
焦がれる人など誰もいなくて
理解できなくて 懐かしくて
消えたタバコが 帰ろと呟く

戸を開けて 変わらない部屋
日が差し込んで まだ起きない二人
起こさないように 起こさないように
忍び足で 灰皿の前に座る