気体を溜め込んだ 左の手のひらに
ライターで点火する 僕の右の手
渇いた軽い音を立てるは
世界で一番小さな爆発

燃え尽きるには 速すぎて
燃え盛るには 弱すぎて
まるでいつかの誰かのようで
思わず鏡の僕と 目を見合わせた